あらすじ
俺、犬神優の癒やしは、大人気Vtuber『プリンセス・ルナ』の配信を見ること。 彼女の中身なんて知らないし、認知されているわけもない。ただの一リスナーとして楽しんでいた。
――その夜、伝説の「切り忘れ事故」が起きるまでは。
画面が暗転した後、聞こえてきたのは、いつもの清楚ボイスとは程遠い、艶めかしい吐息。
「あー……猫被るの疲れた。早く犬神(いぬがみ)くん成分補給したい。体育着の匂いだけでご飯3杯いける……じゅるり」
「あーあ、早く犬神君とエッチな事してみたいなぁ」
「……は? 犬神って、俺の名前なんだけど?」
クラスでは高嶺の花で、俺に興味なんてないと思っていた美少女・姫宮瑠奈。後に彼女の正体が「推し」だったことが判明する。 しかも裏では、俺への愛を爆発させていたことが、全世界にバレてしまった。当然、俺の平穏な日常は崩壊する。
特定班により俺の住所と学校がバレて、多方面から殺意を向けられ、人生詰んだ――と思いきや?
開き直った姫宮は、教室でも配信でも俺にベタベタし始めて……!?
「バレちゃったなら仕方ないよね。……覚悟して? 私の飼い主さん♡」
社長「炎上鎮火のために、君もVtuberとしてデビューしよう」
暴走する彼女の手綱を握れるのは、被害者である俺しかいない。
Vtuber事務所の社長にそう言いくるめられ、俺は制作時間3分の「犬アバター」で緊急デビューすることに!?
しかし、ヤンデレ化して襲い来る彼女を淡々とあしらう俺の姿に、なぜかリスナーが大熱狂。
……あれ、ルナより、火消し役の俺の方が人気出てないか……?
これは、推しに愛されすぎて困る一般人が、Vデビューを果たして成り上がる全編放送事故のラブコメディ。