あらすじ

・夜道 舞台はラオス南部、世界遺産のワットー・プーを観に行った帰りに、移動手段を失い、遠い街まで歩いて帰らなければならなくなった男の孤独と侘しさを、大麻を頼りに、夜を画布に、酔いしれて紛らわす心情を描いています。2009年作。 ・三時 ポルターガイスト現象を想起して作ったシュルレアリスムのようなたわいのない作品です。くだらなさを楽しむだけの何の意味もない物語です。2009年作。 ・一目惚れ 梅雨時期、金を節約して片道切符だけで小田急線の車窓を楽しもうと電車に乗り込んだ中年男性が、肢体の素晴らしい女性と見えそうな股間の奥に一目惚れして、煩悶し、淡い夢を抱く滑稽な姿を描いています。2009年作。 ・洗顔 酒の場で、真面目に働く上司の悪口を言われて、ついつい義憤を感じてよけいな言葉を発して後悔する女性が、顔を冷たい水にさらすことで、もやもやした気持ちが少しだけ和らぐ姿を描きました。2008年作。 ・皿洗い 適正に合わない初めての皿洗いのアルバイトで、忙しさに追われる他の同僚から気にかけてもらえず、次々に増えていく大量の洗い物を一人でなんとか仕事をこなそうと、陽気に愚痴をこぼし続ける男の一場面を描きました。2009年作。 ・水槽 熱帯魚を飼育する高校生の姿を描こうとしましたが、途中で止めていました。未完成。2009年作。 ・山のパーティー 山でパーティーを開く若者達の姿を描こうとしましたが、話が大きくなり、疲弊して途中で止めました。未完成。2009年作。 ・箱 グラップラー刃牙の範馬勇次郎に触発された男が、力任せに人間を箱に入れて殺し、うまくいかなかったことを自問する姿を描きました。自分で読み返しても不愉快になる、下等な作品だと思います。2010年作。 ・家のパーティー 自宅で目を覚ますと、友人達がパーティーを開く準備をしている。警察に通報されるばかりか逮捕されるような乱痴気騒ぎが、家族と近所を巻き込んで行われようとする突然の出来事に青年は困惑する。家族に知られたくない趣味と交遊の世界が突然家に襲いかかることで、外と家の顔を使い分けて良い子を演じている青年の弱点がどのように動揺するか描いてみました。2010年作。 ・カラオケ カラオケで知らない曲を歌わされる時の情景を、未知から既知への感情の変化を他にかこつけて描き、とある曲からのイメージにのせて書きました。2010年作。 ・配達 バイクと大人に憧れて、バイクに乗り続ける仕事を始め、働く仕事の喜びを感じるが、仕事に慣れて現状に不満をおぼえ、仕事をさぼり堕落する高校生を描きました。2010年作。 ・機内 ある者にとっては価値がなく、ある者にとっては価値がない。価値観の相違を、狭い機内で隣に座った者同士のよそよそしい会話に、外面と内面を同時に進行させて、皮相と本音の信用など存在しない真実を纏った空虚を描きました。2010年作。 ・最後部座席 フランスからドイツまでの長距離バスの最後部座席で、西洋のドラマや映画に感化されていない自然な日本人には決して理解できないであろう、西洋人の恋人同士の大胆で獣的な性交渉までたどり着きそうで着かない楽しみ合う愛撫のしつこさを描きました。2010年作。 ・寄生 アルバイト先で知り合った女性の家に住み込むその関係により、どちらが寄生しているのかを描こうと思いましたが、最初で終わりました。未完成。2010年作。 ・蟷螂 友人の葬式に参加する男にまつわる諧謔的な会話文の物語を描こうと思いましたが、気力なく断念しました。未完成。2010年作。 ・長靴 新しく買ってもらったお気に入りの長靴が、大雨の日に工事現場の砂山で遊んでいたら、足が沈み込み、抜けなくなり、泣き叫ぶながら夜に紛れて見当たらなくなる、そんな話を描けずに終わりました。未完成。2010年作。 ・ノズル 水泳の好きな男と、プールの更衣室でノズルについて話す男との遭遇で、不条理を意識したのだろうか、なんてことのない作品です。2011年作。 ・物乞い 日本では募金活動以外にほぼ見かけることのない物を乞う行為について、シュルレアリスム風に描きました。2011年作。 ・靴売り場 寂れたデパートの靴売り場に座っている男の、カレーについての独白です。慣れた日常とそれを壊す刺激についての思い巡らしです。2011年作。 ・マグロ 血と魚による、シュルレアリスムらしい、読み手に印象を与えるだけの小品です。2011年作。 ・忠告 ある頼みを受けた男についての、様々な虫からの話しと象徴です。一つを聞き、あとは何も聞かない。そんな人物を、寓意的な会話文と表象文で表しています。2011年作。 ・浮遊 だらしない青年の、金縛りから入る意識を持った夢を描きました。下品です。2011年作。 ・清掃員 大学病院内特別清掃員の、フランチャイズのレストラン内の映像の、影響を受けた夢のない仕事内容の一部を描きました。2017年作。 ・雪片 紅葉の時期に、幻のような雪片を見て、旅行の記憶が思い出される。2017年作。 ・起震 防災の日に、レトロなカフェの窪んだ壁の小部屋の一人がけテーブル席で、オディロン・ルドンのような絵を見て、治験中に遭遇した大地震を思い出す。2018年作。 ・道連れ 友人からネットワークビジネスに誘われて間違って発した言葉を描きました。2018年作。 ・フムス 何かに応募した作品で、字数制限がとても短かった。2018年作。 ・普段使い 何かに応募した作品です。家でも外でも、夫への扱いは同じという話です。2018年作。 ・同僚 職場で生まれた恋心が息の長い文章と分裂的な比喩で描かれています。2018年作。 ・噛み煙草 噛み煙草により体調を崩した男の旅の一風景が描かれています。2018年作。 ・星降るピンバッジ ソ連の星を印したピンバッジを見つけて、煌めくように印象が浮かび上がるのを描きました。2018年作。 ・通過電車 地方の電車を紹介する公募向けの作品です。乗ったことがないので、普遍的な車内のイメージを描きました。2018年作。 ・一日で辞めていく 流れ星のように消えていく数多のアルバイト労働者の一つを描きました。2018年作。 ・トクサ トクサの空洞を冬として、春に向かって外界へ出るイメージを適当に空想しています。2018年作。 ・お年玉 ちょっとした背伸びの恋で、大人になった気分でいたが、お年玉が立ち返らせる。2018年作。 ・マリア・スザンナ ある曲から渦巻く回想を描きました。2018年作。 ・牛丼 花見の季節に、桜の木の下で一人牛丼を食べる男の感慨を描きました。2018年作。 ・置物 一時帰国して、旅と定住に揺れる男の心情を描きました。2018年作。 ・放尿 一時帰省して、家の風呂で揺れる男の心情を描きました。2018年作。 ・水溶性哺乳類 何かの公募に応募した、猫についての言及です。2018年作。 ・ビリヤニ 旅の移動の後の夕食を旅情を交えて描きました。2018年作。 ・練り粉とパン粉 仕込み作業の一場面を無情に描きました。2018年作。 ・交錯 プレゼントにまつわる回想話です。2018年作。 ・蓄尿 隣のベッドが気になってしまう話です。2018年作。 ・ホワイトデーの手紙 古い小説の読み過ぎが現実になぞられた錯誤です。2018年作。 ・案内 見知らぬ土地での親切な指針についての話です。2018年作。 ・いき、かえる、声 スマホのゲームアプリによる現象と発生を描いています。2019年作。 ・コテンろまん 古典的な男女のロマンを描こうとして、説明的な物語になった作品です。2020年作。 ・デビル 嫌っていた同僚が退職する、それに纏わる良心と欺瞞の心境を描きました。2021年作。 ・発芽 とあるコメントをきっかけに新しい活動を始める心の動きです。2021年作。 ・尻女 長所でも短所でもある尻の目立った話です。2021年作。 ・掃除女 意識無意識使える使えない人物に掃除を当てはめてみました。2021年作。 ・占い割烹着 夜の路上に仕事を置く人物の気分を描いてみました。2021年作。 ・お見合い紹介 お見合い紹介マッチングアプリと時代の異なる男女の出会いに思いを馳せる内容です。2021年作。 ・観察者 カフェから通りを観察する者のルールとモラルを描きました。2021年作。 ・穿つ 道路を挟んだ窓越しの視点を描きました。2021年作。 ・O変 入社してくる新人に対して、自己本位に距離を変えていく身勝手さを描いています。2022年作。 ・健食 健康食品会社で働く社員を軸に、心身の健康について描いた作品です。2022年作。 ・円舞 サーフィンをダンスに重ねてイメージを描いています。2022年作。 ・残飯 自動車学校の合宿に通う者が、食の価値観を理由に食べられる物語です。2022年作。 ・でぃぐでぃぐでぃぐ 友達同士でレコードを買いに行く若者の無知と見栄を描きました。2022年作。 ・もえるかみのように 一人決まらない人間がポーズを変容させていく舞台です。初めて戯曲を試し書きした作品です。2021年作。 ・電子紹介 マッチングアプリを介して人と出会うことを眺める夫婦のひと時を描いています。2022年作。 ・クラブ太郎 久しぶりにクラブに行った男の眠りが不幸をもたらす話です。2022年作。 ・がじゅまる 職場で植物を育てる男とその環境について描いた作品です。2022年作。 ・投函 ポスティングの最中に遊ぶ意識を描いた作品です。2010年作。

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カクヨム2019/02/03
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