あらすじ
公爵令嬢のエルゼーシア・マリーハルケンは貴族学校の卒業パーティーでアンドレーヌ王国の第1王子である王太子ハミル・アンドレーヌに婚約破棄を言い渡される。
だが、この破棄された婚約はアンドレーヌ王家の都合が十二分に絡んだ政略だった。
というのもエリゼーシアの祖父であるマリーハルケン公爵家の前当主エドモンドは求心力のない王家に取って代わろうとの野心に駆られ、水面下で王位篡奪の計画を企てて幅広く貴族を陣営に引き入れており、それを察知した王家が防衛策として孫娘との婚約を強引に締結したのだから。
それなのにまさかの卒業パーティーで寝耳に水の婚約破棄。
それも国王夫妻、ブラックス・サンドス宰相、マリーハルケン公爵当主エドックが東の同盟国サラット王国に外交交渉で不在の状況での暴挙である。
その内の誰か1人でもその時、国内に滞在していれば先手を打ってこの婚約破棄の暴挙に対応出来たかもしれなかったが、居ないので「婚約破棄が引き金となり大変な事態」となってしまった。
アンドレーヌ王国の王位を狙うのは何もマリーハルケン公爵家の先代当主エドモンドだけではない。
国王の弟で大公の地位に甘んじていたニヒード・アフス大公。
国王の側妃にして第2王子の生母スミアン側妃の出身家、ナンシーサン侯爵家。
それらが野心にままにアンドレーヌ王国をかき回し、
アンドレーヌ王家とマリーハルケン公爵家の両方と姻戚のサランド公爵家。
騎馬民族タルと戦いでアンドレーヌ王国に使い潰されているモスール辺境伯家。
アンドレーヌ王国の国教のフリル教団。
それらも巻き込まれて、どの陣営に味方するかの選択に迫られるのだった。