あらすじ

時は世紀末! 嘉吉・応仁に続き明応の大乱によって室町幕府は目のハイライトが無くなるほど散々に蹂躙され、最早かつての栄華は見る影も無かった。 (え? 元々そんな栄華は無い?) 上がだらけると下がつけあがるのは世の常らしく、幕府首脳部の目の届かないところから段々と、しかし着々と「幕府死んだし俺達で天下回そうぜ!」とカモネギーホールでタップダンスを踊るが如く乱世のビッグウェーブに乗り始めていた。 彼等は幕府を無視し富国強兵を目論んだり、技術を考え実施したり、あまつさえ侵略すること火のごとし、と言ったかどうかは定かではないがどんどんと私利私欲のために自分の陣地を拡張していった。 いわゆる戦国時代の始まりである。 そして、人々が乱世を実感し始めた西暦でいうところの15世紀が16世紀に変わるころ、西日本のある大名家が「姫武将」というものを発明した。 つまりは、政略結婚の道具や家督簒奪のための手駒として活用していた「家系図:女」を教育し、配下の武将として育てて軍勢の指揮を行わせるという行為である。 更には、余裕のある大名家では軍勢の指揮だけではなく神楽を躍らせたり和歌を詠ませたりしたらしい。 一見どころかどう考えても合理的ではない着想であったはずだが、戦乱の荒野が血液以外の液体を求めたのか、それとも少しでも軍勢の担い手が欲しかったからか、この着想は瞬く間に中国・四国・九州、そして畿内へと浸透し始めた。 そして、関東地方でとんでもない地鳴りが明応年間を揺さぶった頃……、備中だったかから政所執事の命を受け、ある姫武将が命のやり取りを視野に入れたキャットファイトをすべく震災の傷跡もまだ癒えぬ関東平野は堀越辺りへと手勢を進ぬ始ヌた……。

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小説を読もう2026/01/11
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