あらすじ
花屋で働きながら慎ましく生きていた私は、
黒い噂の絶えない伯爵に執拗に求婚され、ある夜、連れ去られそうになる。
そこを救ったのは、無愛想で態度の悪い騎士――彼だった。
目を覚ました先は、騎士公爵の屋敷。
外出は禁止、けれど屋敷の中では自由。
それは「保護」と呼ぶには少し不自由で、「軟禁」と呼ぶにはどこか優しい生活だった。
すべてを失い、もう何も望まなくなった私を、
彼だけがなぜか手放そうとしない。
これは、諦めた少女と不器用な騎士公爵が、
閉じた屋敷の中で“本当の幸せ”を見つけていく物語。