あらすじ
中学生になって初の夏休み。小学校のときとあまり時期期間内容共に特に変わりばえしないものの、それでもやはり学生としては心はずむものがある。
みな一様に浮かれる中、『名前矛盾』ことぼく、『夢見 うつつ』も柄にもなくはしゃいでいた。
遊びに行こうかなにしようか。多少の遠出でも着いてってやる。親友の土樹 空海と共にこれからの計画を立てていると、久しく連絡が無かった小学校の友人からこんなメールがきた。
『お前が犯人だったのか』
犯人? いったいなんの。
よくよく訊いてみるとそれは小説の話しで、小学校高学年のときに実際に起こった盗みの犯人が、ぼくということになっているらしい。
他者から見れば本当に見えるが、犯人と言われたぼくは知っている。
ぼくはやっていない。
全く見に覚えのない話しで証拠もなく、たかが空想の話だから無視しようと思った矢先、親友の侮辱に腹を立てたのか土樹 空海が『景色写真』のスイッチを入れた。
「夏休みで暇だろ。調べてみようぜ」
久しぶりの小学校。友人。そしてぼくや土樹、永家までもが出てくる小説。
連続窃盗の犯人は誰なのか。
小説内でぼくを犯人と指摘する名探偵、百合崎ミヒトは誰なのか。
ふむ。案外つまらないものになりそうな予感がしていたけど。土樹。なかなか面白いことになりそうだ。
……そういえば、あとで永家も合流するって言ってたけど、本当かな?
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別称シリーズ二作目。
「その一万円、買います!!」の続き物ですが、前作を読んでいなくてもお楽しみいただけます。