あらすじ
「おはよう」という言葉の費用対効果を疑い、一秒という資産の価値を独り言(内心)で計算し続ける偏屈な陰キャ女子・音亀佳奈子。
中学三年間を無言で過ごし、コミュニケーション能力が絶滅した彼女の前に、銀髪をなびかせた学園の王子様・皇零華が文字通り衝突してくる。
物理的な接触によって露わになる、佳奈子の意外な発育(巨乳)と零華の凛とした美貌。佳奈子は、助けてくれた彼女に「重いです(物理的に)」という最低の初対面を飾ってしまう。
隣の席に転校してきた零華は、佳奈子の「ズレた感性」を面白がり、猛烈に距離を詰めてくる。
佳奈子が内心でどれほど雄弁に毒を吐こうとも、零華はすべてを肯定的な愛でねじ伏せていく。
放課後、逃げるように帰宅しようとする佳奈子を零華は旧校舎の連絡通路へ追い詰める。
朝の「重い」という発言を「胸への興味」と強引に解釈した零華は、佳奈子の制服のボタンを外し、その内側に潜む熱を暴きにかかる。
「おはよう」も言えないコミュ障女子が、王子様の圧倒的な情熱(と少しエッチな攻め)によって、生まれて初めて『彼女の名前』を熱っぽく呼ばされるハメに。
チャイムの音で中断されるものの、零華は不敵に微笑んで去っていく。
一人取り残された佳奈子は、計算不能な心拍数と、自身の肌に残った甘い感触に震えながら、ろくでもない、けれど不思議と悪くない今日を噛み締める。
王子様との人生最大の計算ミスから始まる、一対一の濃密な百合ラブコメディ。