あらすじ
異世界転生は、成功するとは限らない。
勇者になれるわけでも、
魔王を倒せるわけでもなかった。
転生した先で主人公がなっていたのは、
剣でも魔法でもなく――世界の「仕様」そのものだった。
魔法の発動条件、寿命、死と再生、戦争が起きる理由。
それらはすべて後付けと矛盾だらけで、
世界はすでに崩壊寸前だった。
不死者が生まれ、作物が枯れ、
救えば別の場所で誰かが死ぬ。
神ですら理解していない世界のルールを、
主人公は「仕様書」として一行ずつ修正していく。
それは救済であり、同時に選別だ。
これは、
異世界転生という仕組みそのものが
世界を壊していたと知ってしまった存在の物語。
勇者も魔王もいない。
あるのは、バグだらけの世界と、
それを直す覚悟だけ。