あらすじ
冬の夜、こたつに足を入れたコハルは、こたつの中で「ちかっ」と光る小さな星――こたつ星を見つけます。
昔話が上手なおばあさんは言いました。「こたつ星は、あったかさが集まって生まれるんだよ」。
でも最近、町の人たちは寒さのせいか、気持ちまでぎゅっと縮んでいて、月の光もなんだか弱そう。
コハルが“みかんの月”を作ろうとしても、みかんの皮は途中で切れてしまいます。
「月がいちばん光るのは、“分けたあったかさ”がある夜なんだよ」
おばあさんの言葉を思い出したコハルは、みかんを分けたり、雪かきを手伝ったり、小さな親切を町に届けていきます。
すると――こたつ星は増え、みかんの皮はきれいな月になって、窓の外の月もやさしくきらきら光りはじめて……。
冬の寒さの中で見つけた、分けると増える光の物語。