あらすじ
2002年、新宿。
186センチの巨躯に無口な鉄面皮。周囲から「岩石」と恐れられるシステムエンジニア・一ノ瀬剛は、他人を寄せ付けない分厚い「鱗」を身に纏い、無機質なコードの世界で孤独に生きていた。
そんな彼の日常を変えたのは、欲望と情愛が渦巻く路地裏のおかまバー『夜天(よてん)』。
そこで出会ったのは、壊れそうなほど危うく、けれど向日葵のように笑う少年・あきらだった。
あきらと過ごす時間は、剛の心を覆っていた冷たい殻を、少しずつ剥がしていく――鱗が落ちるように。
しかし、ひと夏の終わり、二人を引き裂く避けられない運命が訪れる。