あらすじ
「消えろ、Fランク。貴様の船はゴミだ」
天空都市アイギスで行われた『船喚びの儀式』。 転生者であるレンが召喚したのは、装備スロットすら存在しない最弱の『筏(いかだ)』だった。 婚約破棄され、国中の笑い者となり、レンは二度と戻れぬ『死の雲海』へと突き落とされる。
だが、彼らは知らなかった。 Fランクの『筏』には、装備コストの上限が存在しない――積載値が無限(Null)であるという、致命的なバグがあることを。
「コスト制限がないなら、物理的にくっつければ全部『船体』扱いになる。……つまり、無限に強化し放題ってことだろ?」
深淵の底は、レンにとって地獄ではなく、無限の素材が眠る『宝の山』だった。 流木、墜落した古代兵器、伝説級モンスターの素材。 レンは前世のゲーマー知識を駆使し、ゴミを拾っては『接着』し、ありえない速度で筏を魔改造していく。
やがて、雲海から浮上したのは、世界を影で支配するSSSランクの空飛ぶ要塞『リベルタ』。
一方、レンを追放した王国は、強力な魔物の襲撃により滅亡の危機に瀕していた。 「助けてくれ! 戻ってきてくれ!」と泣きつく元婚約者や貴族たち。 だが、もう遅い。 レンは冷たく彼らを見下ろし、最強の仲間たちと共に、まだ見ぬ『世界の果て』を目指して舵を取る。
これは、ゴミ屑と蔑まれた少年が、バグ技とクラフトで世界を見返し、自由気ままに空を征く物語。