あらすじ
悪役令嬢としての断罪――
それは、本来なら人生の破滅イベントのはずだった。
けれど、アリシア・フォン・ルーヴェンは思った。
(やっと、全部放り出せる)
期待される立場。
役割を背負わされる未来。
善意という名の強制労働。
それらから解放されるため、
彼女は一切の弁明をせず、
静かに婚約破棄を受け入れる。
……はずだったのに。
「高潔な覚悟」
「責任を背負わない新しい在り方」
「導かない導き」
何もしない選択が、なぜか過剰に評価され、
気づけば王宮も学園も地方領地までもが巻き込まれていく。
これは、
善意も期待も背負わないと決めた悪役令嬢が、
全力で“関わらない”ことを選び続ける物語。
静かに生きたいだけなのに、
どうしてこうなった。