あらすじ
――小さい頃、いつか母がベッドで読んでくれた、星の子のお話。
――僕はもうすっかり昏くなった空を仰いだ。
今まで眠りについていた小さな星々が顔を見せ始めている。
「きれいだ」
そんな独り言を口にしていた。
満天の星空を見ていたときでさえ口にしなかった、たった一言の褒め言葉。僕はそれを、いつか他の星の中に埋もれて見えなくなってしまうだろう星の子たちに贈った。
今日はもう寝よう。
そう思って、横になる。一日中歩いて、なれないお話をしたものだから、普段とはまた違う疲れを感じていた。ふたりが途中で眠ってくれて助かった。
いつまでも話を続けられるほど、僕の頭の中にステキな物語はなかった。
ただ、以前このコに会ったとき話した、星の子のお話はステキだと思う。いつまで経っても色褪せない、僕にとって大切なお話だった――。