あらすじ
初めて闇を感じたのは魔力が発現した時だった。
魔力が暴走し、家族や友人を傷つけてしまった。
傷つけたことに心を痛め、闇が初めてその時生まれた。
闇が育った。
何もかもを失い、ただ一人になった時があった。
何も出来ず、ただ守られ、そして生き残った。
その事実は少年の心を蝕み、闇が育つことになった。
闇が解放された。
過去を少しだけ乗り越え、歩み出した1歩を踏み躙られた。
それは心に闇を抱えたものへの止めの一撃。
もはや止めることはできない。
勇者は生まれるべくして生まれる。
魔王は生まれるべくして生まれる。
だが生まれた勇者が魔王に堕ちたら?
魔王が魔王として君臨し、それに抗う勇者がいなければどうなるのか?
勇者とは人が生み出すものではなく、神が定めた役割なのだと理解するものは、今の世には少なすぎる。
長い夜が始まる───