あらすじ

誰にも気づかれないこと それが私の唯一の才能だった 呼吸をするように気配を消せる私は 婚約破棄の現場ですら背景と同化していた そんな私がスカウトされた新しい仕事 それは隣国の皇帝を守るための壁になること 物理的な壁ではない 執務室の隅で息を潜め 誰にも認識されずに主君を見守る役目だ 冷徹無比と恐れられる氷の皇帝クラウス 彼に近づく者はすべて凍りつくと噂されていた けれど私は見てしまった 彼が誰もいない部屋で 茶色いクマのぬいぐるみに甘えている姿を 見てはいけない激甘な素顔 尊すぎて直視できない推しのギャップ もし私の存在がバレたら この特等席は即座に失われてしまうだろう 咳払い一つ許されない静寂の執務室で 私の密かな推し活が始まる はたして私は最後まで ただの壁として心を殺しきれるだろうか

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/01/10
  • 現在の作品空気令嬢は王宮の壁になりたい