あらすじ
事故死したはずの相良蒼真は、見知らぬ森で目を覚ます。息を吸うだけで精一杯、身体は冷え切り――生きているのに、生命が続かない。
そんな彼に手を差し伸べたのは、眩しいほどに笑う少女・日向(ひなた)だった。
彼女の手を握った瞬間だけ、蒼真は呼吸できる。離れれば胸が締めつけられ、世界が暗く沈む。
「あなた、欠けてる。私がいないと、生きられない」
転生の代償として“半分の魂”を抱えた蒼真と、光の器として教会に管理される運命の少女・日向。
二人は互いを生かし合う契約に縛られ、追われる身となって旅に出る。
これは、依存から始まる物語。
手を離せない二人が、支配の鎖を断ち切り、最後に「一緒に生きる」を自分の意志で選び直すまでの、光と影の異世界逃亡譚。