あらすじ
冒険者にとって、ダンジョンとは――
命を賭けて深層へ挑み、名声と富を持ち帰る場所だ。
だが、その常識が原因で滅びかけた領地があった。
新米領主アルノルトが任されたのは、
死亡事故を繰り返し、冒険者に見捨てられた“問題ダンジョン”。
深層を封鎖すれば、領地は死ぬ。
開けば、人が死ぬ。
そこで彼が選んだのは、
冒険者に頼らず、ダンジョンを「作業場」として管理することだった。
浅層限定、日当制、即撤退。
英雄譚にはならないが、確実に生きて帰れる仕事。
これは、
無双もしない、夢も売らない領主が、
ダンジョンを公共事業として立て直していく物語。
――問題は、
ダンジョンが「管理されること」に、反応し始めたことだった。