あらすじ
回復魔法が存在する世界――
しかしその魔法は、病や呪い、体の内側の不調までは治せなかった。
そんな世界に転生した俺は、前世で鍼灸師だった。
魔力ではなく、生命の「流れ」を視る力。
ツボに鍼(はり)を打つことで、体の循環そのものを整える異端の治療。
回復魔法が効かず見捨てられた重症者を、
鍼一本で救ってしまったその日から、運命は動き出す。
聖女の体に潜む異変。
魔法至上主義の宮廷との対立。
そして――「すべては治せない」という現実。
これは、
奇跡を振りまく物語ではない。
それでも手を離さず、命と向き合い続ける
一人の治療師の物語。