あらすじ
不気味にかすんだ景色の中、川辺の草むらに、人の髪が見えた。
それは一人の女の子だった。
女の子は素っ裸で、ぐすぐすと、何か布を抱きしめて、泣いている。
女の子の腕の力がするりと抜け、布が解ける。
ごとり、と地面に転がったそれは、女の子と同じ年頃の、青年の片腕だった……。
謎の少女、「雨林」と、冷凍庫にしまわれた片腕と共に始まる奇妙な共同生活。
過ぎていく日々の中で、青年は気づいていく。
「雨林には、人の死がわからない。
もちろん、生きる、ということも知らない。」
青年と共に暮らし、花屋の仕事を手伝ううち、雨林は次第に「生」と「死」を学んでゆく。
『おやすみ、朱の王女たちVer.2.1 【2】クレナイたちの章』に登場する少女「雨林」の忘れられた物語。
スピンオフストーリーです。
単品でもお楽しみいただけます。
本編も併せれば、さらに楽しめます、よかったらどうぞ。