あらすじ
日本では、負の感情から生まれる怨霊や妖が人間に危害を加えるため、力ある神様と契約を結び、その力を借りて討伐する術師という職業が存在していた。術師は神様に気に入られすぎると「神隠し」の危険があるため、必要以上に親しくしてはいけないと厳重に言い渡されている。
雪椿は術師の家系に生まれ、教育を受けて16歳で神様と契約を結ぶ。契約相手はかつて小さな村の土地神であった『宵乃月』様。黒い長髪と月色の瞳を持つ美しい神様で、笑わず、冷たい無表情のまま。雪椿は神隠しの心配はないと思いつつ、契約を順調に続けていた。
ある日、任務後に神社に戻ると、巫女たちが術師を見下して噂話をしていた。その瞬間、宵乃月様が雪椿の名前を呼び、神隠しの可能性を示唆する怒気を放つ。雪椿は神主や役人の介入で封印されるも、縁は完全には断たれていなかった。術師としての仕事は事実上失われ、両家の決めた婚約者との結婚を控えることになる。しかし婚約者・伊東との結婚に絶望した雪椿は、神様の元に救いを求める決意をする。
雪椿が宵乃月様の名を呼ぶと、実体となった宵乃月様が現れ、婚約者を威圧して退ける。雪椿は神様に助けを求め、宵乃月様は「そなたは私のもの」と告げて抱きしめる。雪椿は神様の元で永遠に過ごすことを願い、白無垢を着て宵乃月様に嫁ぐ夢を打ち明ける。宵乃月様は優しく微笑み、雪椿を神妻として迎え入れる。二人は神域の中で抱き合い、愛を確かめ合うのだった。
要するに、術師の少女が美しい神様に心を見抜かれ、危険な婚約から救われて神妻となる物語です。