あらすじ
2095年の世界は国が形骸化した企業領地だ。
日本も例外ではなくロシア・アラブ・中国・米国の複合企業体が行政を代行している。
戦争は大国間では行われず小国間の紛争が絶えず世界のどこかで起きている。
日本及び日本人の特殊性は50年前から注目されることとなり日本人そのものが資源扱いされるようになった。各国の複合企業体は日本人らしさを静かに吸収していった。
高齢化による人口減を背景にコンパクトシティ構想が日本全土で展開され内人と辺人という“区別”が明確になっていった。コンパクトシティの内部では監視と管理が徹底されるようになった。それを嫌がる人たちは外部で暮らすようになり、生き残りのための小さなコミュニティが自然発生している。
内人(うちじん)と辺人(へんじん)を描くことで同じ日本に生きながらまったく別の“現実”を歩む人々を浮かび上がらせる物語になる。
本作は近藤の若い時のお話。
ちなみに作品の後半で近藤はもう一度、恋に落ちてしまうのですが実は頭取夫人(サクラ)が描いたシナリオだったんです。