あらすじ
1997年12月。
ギターを独学で学ぶ孤独な少年・高梨リクは、ある日、不思議な能力に目覚める。
過去に戻る力――時間遡行。
彼の師匠・鈴木ユウは、かつて伝説のバンド「CIRCUIT」で活躍したギタリストだった。
しかし、30年前のあの夜――ボーカルの藤堂アキラが謎の死を遂げてから、ユウは音楽への情熱を失っていた。
「アキラは事故で死んだ」
そう語るユウの記憶には、矛盾があった。
真実を知るため、リクは1994年12月17日――アキラが死んだ夜へと遡る。
そこで彼が目にしたのは――
若き日のユウと、生きているアキラ、そして自分の母・レナの姿だった。
「お前が来なければ、俺は死んでいた」
アキラを救うため、リクは歴史を変える決断をする。
だが、その選択は――自分の存在を消すことを意味していた。
90年代のノスタルジア、音楽への愛、失われた絆、そして時間を超えた再生。
これは、孤独な少年が「生きる証明」を探す物語。