あらすじ
十年かけて“縛りプレイ”をやり尽くしたゲーマー・七篠晃は、燃え尽きた日常を送っていた。
そんな彼の前に突如現れたのが、国家とAIが主導するフルダイブ型eスポーツ《LIMINAL WORLD》。
現実の物理演算が完全に反映された剣と魔法の異世界が舞台。
プレイヤーは国家を築き、戦争・外交・内政すべてを駆使して覇権を争う。
強いだけでは生き残れない。賢いだけでも。
死=即脱落の極限状態の中、
生き残り、国を統一したチームだけが、賞金一兆円を手にする。
プレイヤーたちは特別な役割と物語を与えられ、
その行動すべてが配信され、“物語を動かした者”ほど名声を得る世界だ。
晃は《オラクル》というAIに推薦されて十三人目として強制参加させられる。
与えられたロールは、人類から敵視される最弱職《終末の司祭者》。
NPCは即敵対。
攻撃力は低く、全力で走っただけで瀕死になる。
まさに詰み設定だった。
だが彼の武器は、スキルではない。
十年の縛りプレイで培われた、観察・最適化・極限判断――
「不利な条件で勝つ」ための、異常なゲーム思考力。
これは、最弱ロールから始まる成り上がりの物語。