あらすじ
俺の姉は、妹のような人だ。
デパートで「巨峰ゼリー」を「巨乳ゼリー」と言い間違えて絶叫し、買ったばかりのホットドッグを持って華麗に転び、泥水に突っ込む。威厳ゼロ、ドジで泣き虫な、守ってあげなきゃいけない存在──それが俺の認識だった。
けれど、姉には一つだけ、誰にも負けない武器があった。
それは「決めたことを絶対にやめない」という、狂気じみた継続力だ。
父から渡された8kgの木刀。常人なら三日で投げ出すそれを、姉は雨の日も風の日も、高熱がある日も振り続けた。
そうして最後──これは、才能も要領の良さも持たない凡人が、狂気じみた「継続」だけで全国レベルの猛者をねじ伏せるまでの記録である。