あらすじ

「ねぇ、箱の中に入れられてみたい?」 あの日、屋上の鉄扉の向こうで僕が出会ったのは、一生懸命に自分を段ボール箱に詰め込もうとしている奇妙な美少女・小水(こみず)だった。 成績優秀で容姿端麗、でも思考回路はどこか壊れている彼女。 そんな彼女に「変人」として懐かれてしまった僕。 友達とも違う、恋人ともまだ呼べない。 ただ、物理的な距離だけが近い、歪で温かい関係。 ある冬の日、彼女の家に招かれた僕は、彼女の「本当の居場所」である箱の中へと誘われる。 「あーみ、手を入れてみて」 暗闇の中で触れたもの、そして彼女が本当に触れてほしかったものとは――。 生きづらさを抱える二人の女子高生が、箱の中で触れ合い、互いの体温を確認し合う。 少し切なくて、愛おしい、青春の1ページ。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/01/09
  • 現在の作品箱入り少女に関する、いささか不健全な哲学的考察