あらすじ
イラストレーターの佐藤遥は、古本市で不思議な絵本を手に入れる。
表紙には「あなたのための絵本」とだけ書かれ、最初の1ページだけに、彼女がずっと描きたかった理想の世界が美しい水彩で描かれていた。
「次のページからは、あなたが埋めてね」
白紙のページに遥が描こうとするが、どんな筆記具も色を乗せない。
ページが増えるたび──大切な人々が次々と死に、美しい挿絵と詩として絵本に記録されていく。
遥は喜びと喪失の狭間で、記憶を失いながらも本に囚われていく。
これは、創作欲を餌に所有者を蝕む、呪われた絵本の物語。
(R15・残酷描写あり・救いのない心理ホラー)