あらすじ
「それでも、人々は空を見たかった。」
これは遠い未来の話。
全世界が凍てついた『凍球期』から脱する時代、『間凍球期』にて、人類は発症すると体が徐々に獣に変化していく獣人病に苦しめられていた。発症者は治療法も無く、差別・迫害を受けながらも命を繋いでいた。
『ヴォルテク』もその一人であり、獣人病により全身が熊の姿に変化してしまった彼は、ある殺人事件の濡れ衣を着せられ、所属していた軍を追われることとなる。
逃亡をする中、顔馴染みの軍人である『スタビー』と共に、クレバスへと落下してしまう。あわや絶対絶滅かと思われた時、一人の少女『モミザ』が彼らを救出したのだった。
達観し、表情も殆ど動かない彼女。だが、そんな彼女は植物の獣人病を発症しており、その力がこの世界の均衡を崩し始めることとなるーー。