あらすじ
私が歩むとき、私はあなたとともに歩む。私が去るとき、あなたはいつまでも私とともにあるーーAlice Hoffman
ディーンもなんとか最終学年を迎えたある日、教会にミセス・アルベイドーー旧姓はモリソンさんーーが訪ねてきた。最近、三人兄妹の一番上、ジェイムズ(ジミー)の様子がおかしいので相談したいという。
話を聞いてみると、ジミーが新しい教区の教会に行きたがらない…?
それだけではおかしいとはいえないのではと思ったのだけれど…
〈神慈悲〉Ⅴでノエルの父親を迎え晴れて新しい家族となったモリソン一家。結婚と同時に新居に越していった彼らに、再び問題が降りかかる。
ジミーの“教会嫌い”と学校での様子から、ステップファーザーによる虐待が疑われ、さらには悪魔憑きとまで⁈
はじめは懐疑的だったクリスも、カテドラルの司祭たちの意見を容れ、ついにはエクソシズムを了承するものの、彼にはずっと秘めていたある思いが…
そこへきて、異端の神父と“できそこない”の人狼高校生(もうすぐ卒業)、そして風変わりな吸血鬼の奇妙な三角関係(?)の行方は?
どうしてこうなったんだかよくわからない、現代アメリカ×オカルト×宗教×ファンタジー+ブロマンス、正統派エクソシズムの衣を纏った最終章。
やるだけやってみよう。
【登場人物】
●クリストファー・マクファーソン:吸血鬼をはじめとする異形の存在に力を与える“黄金の血”を持つ美貌の神父。祓魔師(エクソシスト)でもある。ディーンの通う高校のカウンセラーも兼務。愛称クリス。
●ディーン・ラッセル:人狼の男子高校生。一応成人(18才)は迎えたが、みごと留年したため、未だクリスの教会に絶賛居候中。七人兄弟の末っ子。ある事情から現在は実家の“群れ”を追い出され、本当の一匹狼に。
●ドミニク・ノーラン:15世紀アイルランド生まれのヴァンパイア。ディーンにつけられたあだ名は〈年寄り(オールド)・ニック〉(“悪魔”の別称)。殺された先祖の呪いにより吸血鬼となり、“魂の救済”を求めてクリスのもとを訪れる。最近、告解はご無沙汰。
●ジェレマイア・ブレナン:元プロテスタントのカトリック司祭。法学部出身の堅物で、ある理由から女性を避けている。ひどい方向音痴でもある。愛称ジェレミー。
●モーリス・リュカ:ジェレミーと同じ司教座聖堂に所属する、中年のフランス人神父。虹彩異色症(ヘテロクロミア)という珍しい風貌の持ち主。
その他、「こいつら意味わからないこと言ってるな」と思われたら、注釈集〈神の慈悲なくばnote〉https://kakuyomu.jp/works/16817330648442000800 へ