あらすじ
【登場人物】
志木宮(しきみや)
…高校に入ってチャラくなった中途半端ヤンキー。
地味な女の子からよくモテる、通称「地味子クラッシャー」
向井夜澄(むかい よすみ)
…二メートル越えの高身長、バレー部。文芸部も兼部している。
町の犬に好かれる能力(?)を持っている――かもしれない。
望月淡(もちづき あわい)
…日本人形のような小柄で黒髪の少女。文芸部部長。ライトノベル愛好家。
キャラ付けの参考は学園ものライトノベルである。
塀の上に立っていたのは二メートルを越える身長の、金髪美人――ジャージ姿の向井先輩だった。塀の上でさらに二メートルを越えているからより高く見える。つーか、よくその身長でバランスよく立っていられるよな……ちょっとした風で倒れそう。
けど、先輩はバレー部だから……体幹が強いのかもしれなかった。
「多勢に無勢? やり過ぎたなーって反省してたけどさ、そうでもなかったかね? あの数のわんちゃんたちから逃げられるなんてすごいじゃん……ハイエナに群がられたみたいにすぐ捕まると思ってたんだけどね」
「ハイエナみたいに……? 残るのは骨だけじゃないか」
「それはハイエナを悪く見過ぎだよ。ハイエナだって可愛いんだよ?」
「そんなことを言い出したらみんな可愛いです」
言うと、先輩は目を見張って……え、なに?
「ふーん……そういう……なるほどねえ。淡《(あわい)》が誘うのも分かる気がする……君の中に特別ななにかが埋まっているかもしれない、ってのは本当なのかもね」