あらすじ
『大丈夫よ、拓海君。痛いのは今だけ』
冷たい感触が、背中から胸を貫いた。
夕闇の生徒会室。狂気に歪んだ誰かの顔が、俺の視界を埋め尽くす。
『次は、誰も邪魔をしない世界で。私たちだけの場所で、永遠に愛し合いましょう?』
――赤く、染まる。
次に目を覚ました時、俺は柔らかなベッドの上にいた。
胸の痛みはない。あの時の記憶は、まるで白い霧の中に消えたように、朧げだ。
俺は、ユキと「平和に別れて、気づけばここにいた」と、漠然と信じていた。
目の前に浮かぶ半透明の板。
【ステータス:虚無】 / 【スキル:なし】
すべてを失った。日本での地位も、積み上げてきた努力も。何度も何度も繰り返される地獄。
こんな絶望にたたされた、生徒会副会長と愉快な仲間たちとの、話。