あらすじ
乙女ゲームをこよなく愛する大学生・しおりは、ある朝、いつものように目を覚ました瞬間、息を呑んだ。
見慣れた天井はどこにもない。代わりに広がっていたのは、豪奢な天蓋と薔薇の香りが満ちる異世界――
今まさに大流行中の乙女ゲーム『薔薇と罪の舞踏会』の世界だった。
しかも、彼女が転生したのは“悪役令嬢”。
ゲーム本編では破滅へ一直線、推しキャラたちからも冷たくあしらわれる、あの役どころ。
「こんなの、バッドエンドまっしぐらじゃん…!」
破滅フラグを折るため、しおりはキャラクターとしてではなく、
“ひとりの人間”として彼らと向き合うことを決意する。
毒舌な王太子、孤高の騎士、気まぐれな魔法使い――
画面越しに見ていた彼らは、想像以上に複雑で、温かくて、時に残酷だった。
関われば関わるほど、しおりの胸には新しい感情が芽生えていく。
推しと恋に落ちるのか。
友情という名の救いを選ぶのか。
それとも、まったく別の誰かが運命を変えるのか。
悪役令嬢しおりの選択が、物語の未来を塗り替えていく――。