あらすじ
アルトリア王国、ヴァレンタイン公爵家の令嬢リゼットは誰もがうらやむような境遇にありながら、実際は『滅びゆく国』の王妃候補として誰よりも厳しい状況に置かれていた。
婚約者である王子が次期国王になれば、その見るに堪えない快楽優先の生き方から国が滅ぶのは明白だったからだ。
それでも自分が王妃になればなんとかなる。そう思っていた矢先、王子の連れてきた第二夫人候補が生き別れの妹であると知ったリゼットは、ついに覚悟を決める。
「すべては国のため。そして、生き別れの肉親だけは絶対に死なせない――!」
彼女は無能な王子との婚約破棄へと動き出し、妹と王子との仲を引き裂く相手(共犯者)として、王立セント・グロリアス総合学園の騎士候補生カイル・シュヴァリエを選んだ。
彼はまだ知らない。これが『国を救う』という名の、愛しい令嬢との『心中』計画だということを。