あらすじ
※この作品には、性的描写、暴力描写、残酷描写などの表現が含まれています。18歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。
図書館司書のミコトは、ある日突然、異世界に『聖女』として召喚される。しかし、聖女に必須の魔力がゼロだったため、『役立たず』の烙印を押され、人間国と同盟関係にある隣国・獣人国へ『贈り物』として厄介払いされてしまう。
武力至上主義の国で待ち受けていたのは、冷徹な若き獅子王カイゼル。「我が国に益をもたらさぬ者は不要だ」と言い放つ彼に、ミコトは生き残りをかけて唯一の武器である『知識』で国を改革することを誓う。
食文化、衛生、農業――次々と問題を解決していくミコトを、民は『賢者様』と呼び、冷たいはずの王の瞳にも次第に熱が宿り始める。
「お前は私の側にいればいい」
これは、捨てられた青年が自らの価値を証明し、孤高の獅子王の唯一無二の番となって、その激しい独占欲と溺愛に蕩かされる物語。
【登場人物紹介】
◆ミコト
本作の主人公。元の世界では図書館司書だった青年。聖女として召喚されたが魔力ゼロだったため、獣人国へ追放される。温和で真面目な性格だが芯は強く、膨大な知識と記憶整理スキルを武器に逆境を乗り越えていく。
◆カイゼル・レオン・ライオネル
獣人国ライオネルの若き獅子王。黄金の瞳を持つライオンの獣人。実利主義者で冷徹だと恐れられているが、国と民を思う気持ちは誰よりも強い。ミコトと出会い、初めて知る感情に戸惑いながらも次第に彼に強く惹かれていく。
◆ヴォルグ
虎の獣人。ライオネル王国の宰相。血統と伝統を重んじる保守派貴族の筆頭で、人間でありながら急速に台頭するミコトを敵視している。
◆リヒト
若い狼の獣人。王の近衛騎士団に所属している。ミコトの護衛に任命され、彼の聡明さと優しさに触れ、純粋な尊敬と好意を寄せるようになる。
◆バルドゥス神官長
人間国アルバ王国の神官長。ミコトを『役立たず』と断じ、追放した張本人。傲慢で自己中心的な性格。