あらすじ
空はいつだって完璧なパステル・シアン。
網膜インプラント「ヴィジョネア」が、醜い現実を輝く楽園へ上書きする近未来。
AR技術が格差を生むこの社会で、中流階級の生活を維持する「礎」があった。
奥座敷でチューブに繋がれ、自らの脳を演算機として差し出す「寝たきりの祖父」。
主人公・カケルにとって、祖父はただの「不気味」であり、家族を養うための「モノ」でしかなかった。
だが、娘のヒカリが先天的な障害で「美しき嘘」を見られないと判明したとき、平穏は崩壊する。
娘の手術費を捻出するため、カケルは祖父のプラグを抜く決断を下す。