あらすじ

山を越えた者は、帰ってこない。 そう言われ続けた閉ざされた集落で、ガルドは育った。 背後は断崖。 前には“主”の棲む山。 逃げ場のない世界で、生き残る方法だけを教えられた少年。 だがある日、山の主が現れ、育ての親は命を落とす。 生き延びたガルドは五年を山で過ごし、 恐怖を消すためだけに、剣を振り続けた。 一方、集落で迫害を受けながら祈り続けてきた少女セラ。 神のいない世界で、祈ることで自分を守ってきた彼女は、 祈るたびに“痣”という代償をその身に刻まれていく。 祈りは奇跡じゃない。 恐怖に耐えるための行為であり、 使えば使うほど、何かを失っていく力。 何も信じない男と、祈らずには生きられない女。 二人は主を越え、 「地図のある世界」へ足を踏み入れる。 だが―― そこに待っていたのは、自由ではなく、 役割、評価、管理、そして“使われる力”だった。 世界は、まだ終わっていない。 ただ、通す気がないだけだ。 それでも、歩く。 地図に載らない先へ。 これは、 世界を救わない二人が、世界を渡っていく物語。

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小説を読もう2026/01/08
  • 現在の作品祈るほど魔物が強くなる世界で、祈る少女の代償を背負いすぎて最強になった剣士