あらすじ
9年制の閉鎖的な全寮制女子学園。深い紺色の長髪を持つ少女・リズは、かつて天才ピアニストと謳われたが、幼少期のトラウマにより音を失っていた。そんな彼女を暗闇から救い出したのは、太陽のように笑う黒髪の親友・ユイだった。リズにとってユイは唯一無二の「光」であり、至高の友愛を捧げる対象だった。
しかし、ユイが陸上競技で再起不能の怪我を負ったあの日から、二人の歯車は狂い出す。
「リズが一生隣にいてくれるって言ったんだよね?」
ユイの純粋すぎる愛は、いつしか歪んだ性愛へと変貌を遂げた。放課後の音楽室、誰もいない教室、そして女子トイレ。一週間に一度、リズはユイに組み敷かれ、吐き気を催すような愛撫に耐える。リズに見えるのは、情欲に瞳を濡らし、必死に腰を振る卑しい犬のような親友の姿。 汚されたくない。触られたくない。けれど、彼女を拒絶すれば、私は再び「独り」という死よりも恐ろしい虚無に突き落とされる。これは、美しすぎた友情が腐り落ちていく、最も醜悪で最も切実な共依存の物語。
第1弾は「リズとユイ」の物語です。
※女性向けの百合小説の短編をまとめて長編にしたものです。短編なので、主人公たちは頻繁に変わります。