あらすじ

「私は、宇宙を壊した」  数学者・椎名遥が研究する宇宙際タイヒミュラー理論。それは異なる「宇宙」間の対称性を記述する、前人未到の数学だった。  ある日、彼女の計算が閾値を超えたとき――時空の扉が開いた。  現れたのは二人の男性。  過去から来た青年・蒼と、未来から来た壮年・碧。  驚くべきことに、二人は同一人物だった。  蒼の宇宙では、遥は愛を拒絶し、孤独に生きた。  碧の宇宙では、遥は愛を受け入れたが、三年後に命を落とした。 「どちらか一人を選べば、もう一方の宇宙は消える」  愛は証明できない。  でも、選ばなければ何も始まらない。  論理を愛した女性が、論理を超える決断をするとき――宇宙の運命が動き出す。 「愛とは、全宇宙を賭けても守りたいと思える、不合理」  数式の向こう側に、本当の奇跡がある――。

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カクヨム
カクヨム2026/01/08
  • 現在の作品【SF恋愛短編小説】位相の恋人 ~愛の不完全性定理と重なり(約31,000字)