あらすじ
空虚な日々を送っていた学生の主人公、「熟井」は不思議極まる「意識を与える薬」を手に入れる。それを猫にためしてみたところ、本当に意識を持ってしまった。物事をつい考えてしまう癖のある主人公は、猫との会話や自分の日常に触れ、より深くの事に目を向ける。青春真っただ中の熟井は、後悔と無念のない生き方を望む。非日常的な体験は、彼の青春をどう変え、どう支えるのか。意識について考える、そんな物語。
哲学的な要素が強い小説です。全体的に動きが少ないため、世界感重視の人には退屈かもしれません。それでも、考えれば考えるだけ意識というものについての視野を広げ、普段考えないようなことにも触れられた作品ではないかと思います。