あらすじ
世界は、究極的には二つの状態しかない。 電気が流れているか、いないか。真か、偽か。零(ゼロ)か、壱(イチ)か。
僕を徹底的に否定し、その存在を論理で解体する妹・凛。 傷ついた僕を抱きしめ、その存在を全肯定で癒やす妹・澪。
「拒絶」と「肯定」の波状攻撃(シーケンス)は、僕から自由意志という名の演算処理を奪い、最短距離で「依存」という名の解へと導いていく。 僕が自発的に選んでいると思っていた幸福は、実はあらかじめ組まれたプログラムの実行結果に過ぎないのではないか。 双子の妹という名の「システム」に、僕は静かに呑み込まれていく。