あらすじ
今の僕はシルヴェスター・カウニッツ。侯爵家の長子。何かの物語の一部かもしれないけど多分モブだと思う。特にドラマチックなことは起きてないし、大切で大好きだった存在も消えた。まあ、気楽でいいんだけどね。ところがある夜会で、見知った顔の男が婚約破棄を宣言した後流れが変わった。あの男は僕のバイト先でセクハラしてた最低野郎の王太子。前世でもああいうやついたよな、感じ悪、などと思考に耽っていたその時、僕の名前が呼ばれた。その時から、気楽なモブの一人だったはずの僕は唐突に主要人物の一人になってしまった。何のために名を呼ばれたのか、全く分からないまま……。