あらすじ

誰も来ない廃神社で、俺は今日も一円玉を賽銭箱に入れた。 願いは、ない。願ってはいけないと、そう決めていた。 家に帰れば、兄貴の怒鳴り声と母さんの泣き声。 この神社だけが、息をつける場所だった。 ある日、賽銭箱の上に、小さな子どもが座っていた。 銀髪に赤い瞳、白い着物を着た――神様らしい。 「そなた、なにゆえ願わぬ?」 名前も、力も、信仰も失った神様。 俺は「しらたま」と名付けた。 団子が好きで、コサックダンスを踊って、ポンコツで、無邪気で。 願わない少年と、願われない神様。 ふたりの、ちょっと不思議な同居生活。 九州の田舎町で始まる、和風ファンタジー。

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カクヨム
カクヨム2026/01/08
  • 現在の作品誰も願わない神様へ