あらすじ
世界を救った英雄は、処刑された。
理由はただ一つ――役目を終えたから。
女神に管理されたこの世界では、
勇者は戦い、聖女は祈り、
英雄は“物語が終われば消える存在”だった。
処刑されたはずの英雄は、
世界の裏側――「正しい物語」から削除された者たちの領域で目を覚ます。
そこで彼が手にしたのは、
人や出来事に与えられた“役割(ロール)”を壊し、あるいは未確定にする力だった。
世界を壊す気はない。
女神を倒すつもりもない。
ただ――
誰かに決められた人生ではなく、自分で選ぶ人生を取り戻したいだけだ。
これは、
“正しい物語”を止めてしまった異物が、
選ばせる世界を取り戻す物語。