あらすじ

2037年、東京上空に突如として発生した時空の亀裂から、1人の青年が落ちてきた。  自身を『勇者』と名乗るその青年は、この地球に巣食う魔族を根絶やしにし、元いた世界で待っている姫と結婚するために現れたらしい。  一時はその特異的な異能力に感嘆していた国民。だが、とあるテレビのインタビューで、彼らの表情は一変する。  ――抹殺すべき『魔族』それはつまり、『日本人』であると、彼が告白したのである。  政府、一般人問わず混乱する中で、この世界を『理解』した勇者は徐々にその剣先を日本国民へと向ける。  自衛隊、在日米軍、あらゆる兵器が動員されるが、勇者に効果はない。  勝ち目はないと悟った人類は、勇者の『魔族を根絶やしにする』という目的を遂行させることで、これ以上の被害を避けるという結論に至った。  ――それはつまり、全日本人による勇者への特攻。『一億総突撃』と銘打たれたその作戦が実施されるのは、3年後の2040年。  しかし多くの人々が絶望する中で、とある引きこもりの高校1年生、零士二郎はこれを機に、ひとり『普通の生活をしてみよう』と思い立つのであった。

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カクヨム2026/01/07