あらすじ
キャロルは、冷酷だが誰より国を思うクリス国王の妻として玉座に立っていた。
だがある日、王宮中に響く「断罪」の宣告――。
「キャロル。お前は国家反逆罪だ。処刑に処す」
玉座の横で微笑んでいたのは、
キャロルの 義妹・リネア。
リネアの涙ぐむ声が響く。
「お姉さまは…ずっと陛下を騙していたのです」
裏切られたと思い込んだ国王。
濡れ衣のまま、キャロルは斬首台の上で命を落とす。
最期に見たのは――
後悔の色を宿したクリスの瞳。
次に目を覚ましたとき、キャロルは 12年前の少女の姿に転生していた。
(……また、同じ悲劇が繰り返されるの?
いいえ――今度こそ私は、誰にも壊されない)
キャロルは誓う。
二度とクリスを愛さないことを。
そして、リネアの偽りの仮面を暴くことを。
だが――
なぜか「過去のクリス」は、
処刑前とは違う、ぎこちないほど不器用な優しさを向けてきて……
(この人は、本当に私を殺す未来の王になるの?)
運命を知るキャロルと、
罪を知らない若きクリス。
二度目の人生で交錯する、
愛・後悔・執着・救済の物語。