あらすじ
幽霊の存在を、僕は信じていない。
けれど、だからといって、不思議な出来事をすべて否定できるほど、
割り切れる人間でもない。
UFOを見た夜。
首のない女の子が座っていたというブランコ。
山中で見つけてしまった、掘ってはいけないもの。
白い服の女性が現れるカラオケ店と、時の止まった部屋。
青白い足と、人の形をした臭い。
意味の分からない言葉を話し続ける幽霊。
どれも決定的な証拠はなく、
気のせいだと言われれば、それまでの話だ。
それでも、確かに「何か」はあった。
信じていない語り手が、
説明できないまま残してしまった六つの体験談。
これは、幽霊の話ではない。
けれど、気のせいだと片づけることもできない話である。