あらすじ
どうやら、かつて人々は魔法が使えたらしい。神秘もともにあったのだと云う。文明は発展し、魔法が技術となり、神秘は人々の手元に収まるようになったが、ある日その文明は滅んだ、そのように言い伝えられている。そしていまだに残ったもの───遺物をオレたちが使っている。魔法の使えないオレたちが。魔法ではなく、蒸気機関が栄えた時代のオレたちが。
ある仕事があった。隔離区にわざわざ行くキチガイで、死ぬ気で働いても、得られるものは、明日を迎えられるかどうか分からない程度の価値の宝物。強いていうなら、福祉だけが恵まれている仕事。それが、『ゴミ拾い』だ。
そんな『ゴミ拾い』として生きていたオレは、ある日、探偵と出会う。それがオレの人生の、最高で、最悪の、ターニングポイントだった。
これはゴミ拾いと探偵の物語だ。そしてこれはその物語への問い。はたして、『ゴミ拾い』であるオレに幸せは与えられるのだろうか?