あらすじ
【魂で結ばれた少女たちの、美しくも残酷な異種族異世界戦記百合】
最強の称号【竜神の巫女】を継ぐ宿命の少女、ティフォン・カムイ。彼女が10歳のときに出会ったのは、雪山で孤独を知り、空よりも青い鱗を持つ竜・臨青(りんせい)だった。
「番(つがい)になろう。私、臨青以外いらないから」
人間と竜という種族の壁を超え、思考と感覚を共有する二人は、戦火の絶えないヴァースキ帝国で、一心同体の相棒として戦場へ身を投じる。しかし、戦争という理不尽な怪物は、少女の純粋な愛を無情に削り取り、取り返しのつかない「罪」を刻んでいく。
ボロボロに傷つき、絶望の淵に立たされたティフォンに、臨青は寄り添い、優しく囁く。
「泣かないで。嬉しいことも、悲しいことも、全部二人のもの」
たとえ世界を敵に回しても、たとえ軍人の仮面が剥がれ落ちても。 互いへの執着を肯定し、魂を溶け合わせた彼女たちが最後に掴み取ったのは、国家のためでも名誉のためでもない――大切な女性(ひと)たちと共に歩む、静かな旅路だった。
圧倒的なスケールで描かれる空中戦の躍動と、それ以上に激しく燃え上がる「少女たちの運命的な連帯」。これは、愛に飢えた孤独な魂たちが、地獄のような世界で自分たちの居場所(むれ)を見つけるまでの、祈りと再生の物語。