あらすじ
「リゼット・フォン・ヴァインベルク! 貴様との婚約を、今この時をもって破棄する!」
卒業パーティーの夜、公爵令嬢リゼットは婚約者の王太子から冤罪を突きつけられ、全てを失った。
絶望の淵に沈む彼女に手を差し伸べたのは、『氷の公爵』と噂される冷徹な美青年、キリアン・アシュフォード。
「ならば、俺が君を娶ろう」
彼の屋敷で始まったのは、戸惑うほどに甘い溺愛の日々。
不器用な優しさに触れるうち、凍てついた心は少しずつ溶かされていく。
一方、リゼットを陥れた偽りの聖女は王宮で増長し、国に災いを招き寄せていた。
やがて真実が暴かれる時、元婚約者は後悔の涙を流すけれど――もう、遅い。
これは、不遇の令嬢が本当の愛を見つけ、世界で一番幸せになるまでの物語。
痛快な逆転劇と、とろけるような溺愛があなたを待っています。
【登場人物紹介】
◆リゼット・フォン・ヴァインベルク
本作の主人公。ヴァインベルク公爵家の令嬢。王太子の婚約者だったが、根も葉もない噂で『悪役令嬢』に仕立て上げられ、婚約破棄されてしまう。芯が強く心優しい性格で、枯れた植物を癒す不思議な力を持つ。
◆キリアン・アシュフォード
『氷の公爵』の異名を持つ、アシュフォード公爵家の若き当主。感情を表に出さず冷徹だと思われているが、実は情が深く、冤罪に苦しむリゼットの真価を見抜き、彼女を救い出す。リゼットをひたすらに溺愛する。
◆エドワード・フォン・クラインハルト
リゼットの元婚約者である王太子。プライドが高く、自分に都合の良い言葉だけを信じる愚かさを持つ。偽りの聖女エリアナに夢中になり、リゼットを断罪するが、後に全てが間違いだったと知り、深く後悔することになる。
◆エリアナ
平民出身でありながら『聖女』として見出された少女。可憐な見た目とは裏腹に、強い嫉妬心と計算高さを持つ。王太子の寵愛を盾にリゼットを陥れ、我が世の春を謳歌するが、やがてその嘘は暴かれる。
◆アンナ
リゼットに幼い頃から仕える侍女。リゼットの無実を誰よりも信じ、彼女が公爵邸へ移ってからも側に仕え、心の支えとなる。明るく忠誠心の厚い少女。