あらすじ

神々が人を守護していた時代は、すでに終わっている。 この世界では、救いを求める祈りこそが、最も確実に破滅を呼び寄せる。 祈りを受けすぎた神は自我を失い、 「守護」という役目だけを残したまま、世界を蹂躙する災厄へと成り果てた。 人々はそれをなおも神と呼び、祈り続け、 そして世界は、少しずつ、確実に壊れていった。 少女アスターは、神を喰らう魔剣《ローエングリン》を背負い、 祈りが災厄へと変わる前に、その芽を断ち切る旅を続けている。 剣を抜けば、神も、神の残骸も、すべてを終わらせられる。 だが同時に、世界の一部と、そして自分自身の何かを確実に失う。 だから彼女は極力剣を抜かない。 救いを断つことで人を守り、 祈らせないことで生かす―― それが、彼女に許された唯一の戦い方だった。 しかし、人は祈らずには生きられない。 恐怖の中で、絶望の中で、 意味を求め、救いを求め、再び神の名を口にしてしまう。 剣を抜かずに終わらせたはずの出来事は、やがて歪んだ噂となり、 恐怖となり、誇張となり、 皮肉にも新たな祈りの理由へと姿を変えていく。 壊れた世界で、 「救い」を拒みながら人を守る少女と、 意志を持つ魔剣が歩む、終わりと選択のファンタジー。 ※この作品は「小説家になろう」にも掲載しています

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/01/07
  • 現在の作品祈りが死を招く世界で、少女は救いを断つ刃を背負う