あらすじ

私には一種の呪いがかかっている。  ふと、夏が終わったと感じる。日が暮れるのがはやくなった。忙しかったと思った一方で、今更気づいたとも思い、玄関を開ける手がピタリと止まる。  そういえば、連絡をしていない。  慌ててスマホを手に取り、アプリを起動する。最後に既読がついた日付を見て、何日も立っていた。 『女の子は三十歳までに結婚しないと』 『子どもをはやく産んだ方が』  今の社会にそぐわない古臭い呪いだと思う。私の両親の年齢は平均的な年齢だけれど、私をこれらの言葉の呪いで何度も縛り続けてきた。 「私は……晴貴に、何を期待してきたんだろう……」 ※同人誌寄稿済みの短編小説です。

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カクヨム
カクヨム2026/01/07
  • 現在の作品秋の夜長